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三年ほど前から息子や娘に「お父さん何度も聞きなおして、聞こえが悪くなったね。補聴器をつけたら?」と再三言われるようになりました。
そこである補聴器の店に行きますと、「それでは先ず耳の検査をしましょう」と言って、色々の検査をして「十日後に来てください」というので行きますと耳に入れる小さな補聴器が出来ていました。「十日間貸し出します」というので、両耳に入れて外に出ましたが、店の中では丁度良い音でしたが、外に出るとうるさいこと、うるさいこと。家に帰ってから補聴器店に電話をして「これは貸し出し用で、買う時には別の補聴器を作るのですね」と聞きますと「いや、それをお渡しします」というのです。「値段はいくらです」と聞くと「片耳三七万円です」といいます。何と両耳で七十四万円です。それなのに、あまり音がやかましいので、音量を下げたくてもできない。はずして置きたくも、そんな高価なものを失っては大変と、はずすことも出来ず、それから三十六時間気が狂いそうでした。翌日、 その補聴器店で「うるさくて気が狂いそうでした」と話すと「調整すれば大丈夫です」といいます。「自分で調節出来るのはありませんか」と尋ねると『それなら安いのがあります』といわれましたが、もうその店で買う気がなくなりました。
高価な補聴器なら良い補聴器だとは言えません。その人に使いやすくなければ何の役にも立たないでしょう。高いものを売れば儲かる商売のやり方に腹が立ちました。
知人が「補聴相談のひろば」のことを教えて下さり、行ってみると、大変親身になってお世話をして戴き、私の最も使いやすい補聴器をニ万円以下で購入させて戴きました。電池代も一本十円マンガン電池二本で二ヶ月使えます。
補聴器は音量調整と音質調整を、場所と音源によって適当に使いこなせなければ、無用の長物です。高価な補聴器を買わされたが、使いこなすことができず、不自由を嘆いている人が多いと聞き、憤慨しています。
それと補聴器をつけていても、目立たない小さな物が良いとの考えもどうかと思います。ある程度の年齢になったら、耳が遠くなって当たり前と開き直ることも大切だと思います。見てください、私は補聴器をつけていることを誰が見ても分かるようにしています。どこか問題があると、人に隠したがることは、問題をもっと大きくします。開き直るには勇気がいります。補聴相談のひろばでの指導、カウンセリングなど、また難聴福祉を考える会の皆さん方の力づけにより、その勇気を戴き自信をもって日常生活を送っております。