純音聴力検査 ‐気導聴力検査と骨導聴力検査‐

純音聴力調査|補聴相談のひろば

純音聴力検査とは、聴力レベルと難聴の種類(伝音性、感音性、混合性)を検討する検査です。
 気導聴力は、耳にレシーバーを当て、鼓膜を通して音(空気振動)を与え、聴覚域値(音の聴こえ始め)を測定する自覚検査です。
 骨導聴力は、耳の後の側頭骨部に骨導子を当て、振動(音)を骨を通して直接内耳に与え聴覚域値を測定します。

この気導・骨導聴力は一致するようにセッティングされていますので、正常聴力と感音性難聴の時には一致し、伝音性難聴、混合性難聴の時には気導・骨導聴力に差が生じて来ます。単位は人間の単位(HL=hearing level)で、どの高さの音(125Hz〜8000Hz)も全く正常の人の聴こえ始めを0dBとしてあり、30dBまでを正常範囲内(生活上支障を来たさない)、30〜50dBまでを軽度難聴、50〜70dBまでを中等度難聴、70dB以上を高度難聴と判断します。

平均聴力レベルは、一般に4分法で行われ(500Hzの域値+1000Hzの域値×2+2000Hzの域値)÷4で算出されます。
 後述しますように、平均聴力が両耳共に70dB以上、又は一側が50dB以上で他側が90dB以上で“聴覚障害による身体障害者6級”に認定され、補装具(補聴器)が公費で支給されます。(年収、資産により支給率が計算され、自己負担となることがあります。)

平均聴力が両耳共に80dB以上で“身体障害者4級”に、両耳共に90dB以上で“身体障害者3級”に、両耳共に100dB以上で“身体障害者2級”に認定されます

労働災害時の平均聴力レベルは6分法で行われ(500Hzの域値+1000Hzの域値×2+2000Hzの域値×2+4000Hzの域値)÷6で算出されます。