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70才以上で約半数が補聴器を必要とする程になる。
高齢化率が20%を越し、報道されたように70才以上の高齢者が3000万人越えた我が国では、
全国で2千5百万人、当県で20万人と多い。
早いか遅いか個人差はあるが、誰でもなる。
必要な人の5〜10人に1人、当県は10〜20人に1人(県内某市の実態調査で実証)
コミュニケーション障害より
→閉じこもり・寝たきり・認知症→要介護 (虐待−特に難聴の人が虐待を受け易いと云われている−)
(日本の認知症の8〜9割は、この高齢難聴の放置による!)
現在の補聴器は、“音を大きくするが、言葉の理解力を改善できない!” 当診療所の患者さん1824名に“補聴器の満足度”を問うたところ、1062名(58%)が満足で、不満足は762名(42%)、このうち語音明瞭度(言葉の理解力)が70%以下の方の不満足は428名(70%)であった。
言葉の理解力が両耳共に50%以下になると、身体障害者に認定され、補聴器支給を受けられるが、やはり言葉の理解力は改善されず、88%が不満であった。すると、人との会話が段々少なくなり、人に会わなくなり、生きがいを失い、「認知症」につながっていく!人工内耳手術で、「電話で話せる」ようになる可能性はあるが、手術なので、全てが成功するわけではない。
これも、内耳動脈の血流障害と考えられ、アブミ骨筋反射検査による「音の歪み度」と一致する。食事のコントロールと適度の運動で多少の改善はありうるが……
従って、こうならないようにするには、40才台ぐらいからは、食事のコントロールと適度の運動で予防する必要がある。
老人性難聴は内耳を養っている血管の動脈硬化・血流障害→食事のコントロール、運動の励行にて、難聴の予防、進行停止、聴えの歪みの改善が可能→“百歳を過ぎても補聴器不要が可”
(→住民検診に聴力検査の組み込み)
当診療所は開設16年目になるが、10年以上通院している患者さん320名の分析で、41%の患者さんは難聴のレベル及び言葉の理解度が悪化して居らず、半年〜1年に一度チェックに来る関心の高い患者さんの75%は聴えのレベルも、言葉の理解力も悪化していないことが判明、カロリー価の高い食事を摂取しているからと思われるドイツの毎年の聴力悪化による聴力検査、補聴器調整が義務化されていることとは対照的な結果となっている。
以上を、公的、準公的機関で行う。対象数から市町村単位で行う。
“磁気ループとは、マイクの音を直接補聴器の中に入れる装置。
これを欧米先進国並みに、人の集まる所(集会場、講演会場、劇場など)、また役所、病院、銀行、郵便局などの窓口に設置すると、難聴高齢者が一人で行動出来る(自立出来る)。
テレビや電話にも設置できるので、家庭の生活の質の向上につながる。
日本の社会を、難聴者を排除しない社会にする必要がある。むしろ、難聴とわかったら、真正面から「ハッキリ!」「ユックリ!」と理解易いように話す“心遣い”をする社会にし、難聴者を一人の人間として尊重し、人間の輪の中に入れる社会にする必要がある。
以上を実現するようにするためのモデルケースとして、
そして、この1.2.3.4.の実現により、欧米先進国より良い、即ち難聴にならない、難聴になっても、殆どの人が死の直前まで自立して行ける社会を形成し、寝たきり・認知症の殆どない、介護が殆ど不要な社会を実現する。
18年目に入った当診療所、当所で、補聴器を購入又は福祉で補聴器を支給された患者さん、1824名の補聴器使用の満足度は、全体で58%!自費購入者は1327名中64%、福祉支給補聴器支給者97名中42%であった。福祉支給補聴器で言葉の理解力が50%以下の方240名中、満足者は12%、不満足者は88%、聴えのレベルによる方は257名中、満足者は180名70%、不満足者は77名30%で、いかに言葉の理解力が悪い方の補聴器の満足度が悪いかがわかろう。
言葉の理解力が65%以下になると、補聴器の満足度が低下し、すると会話が不自由となり、会話がうまく行かないと、段々会話が少なくなり、閉じ込もり、そして「認知症」につながって行くと考えられた。
事実、残りの補聴器不満足者約15%について、家族の話を聞くと、「認知症」、その予備群であることが想像された!